BELDEN 8402 の切り売り始めました

先にRCAコネクターのオーディオケーブルとして発売した、BELDENのビンテージ・ケーブル「8402」の1m切り売り販売を開始しました。自作派の方はぜひ一度お試し下さい。

彩竜堂Yahoo!ショップの8402商品ページ

8402は、米国で数年前からオーディオマニアの間で人気が高まっている、ビンテージタイプの2芯シールド・マイクケーブルです。日本国内では8412などのメジャーなケーブルに比べればお使いの方は少ないようですが、なかなかどうしてしっかりとした音を聞かせてくれます。

見た目はなんだか古くさ〜く、私も最初ebayで並んでいるのを見たときは「なんだこのさえない○○コ色のケーブルは？？？」なんて思ってました。ところが、実物を取り寄せて組み上げてみると、だんだん見た目も渋〜い良さが分かってくると言うか、そんなケーブルなのです。

構造は8412とほぼ同じ、導体には高導電率スズメッキ銅撚線が使われていて、シールドはTCブレイド（85％カバー）スズメッキ銅線、絶縁体としてはあのひもというかワラというか、レーヨンも8412と同じく使われていて、ケーブル剥き作業には少々面倒なのも同じです。

唯一大きく異なるのはジャケットの材質で、クロロスルホン化ポリエチレンというゴムが使われています。最近は見なくなりましたが、昔のおじいちゃんの高級なラジオとかテレビの側面に貼ってあったのがそうなんじゃないかな、アレですアレ。また大型の業務用のゴムボートにも使われている素材ですね。デュポンの商品名だとハイパロンという名称で、こちらの方が通りが良いかもしれません。

さてこのケーブル、構造といい、型番といいどうも8412の前モデルらしいぞと考えて、いろいろ調べたのですが、米のラジオ雑誌のバックナンバーなどをマメに見ているとなんと1940年のベルデンの広告に記載があるではありませんか！　もう80年前に存在していた製品なのですね。

しかも、現在もBELDENのアナログ・オーディオ・ケーブルの最新ラインナップにも掲載されているれっきとした現行商品なのです。見た目地味〜なケーブルですが少しご興味を持っていただけましたでしょうか？

BELDENのネット・カタログの8402のページ