PYRALオープンリールテープの現状と今後 2015
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最終更新日:2018/11/04
オープンリールテープ BASF, PYRAL, RMG
現在も貴重なオープンリールテープを製造し続けてくれているPYRAL。
フランスの小さな会社なのでなかなか日本語の情報が少なく(正直当方もみたことないです)、ほとんどニュースに接することもないためあまり気にしていなかったのですが、少し調べてみると、順風満帆というわけではなかったようです
まず、今年1月7日には同じフランスのクレジットカードの生産と検査機器のメーカーであるMulann Industoryに買収され、その傘下でPYRALブランドのオープンリールテープの製造を継続していることがわかりました
PYRALの買収完了をアナウンスするMulannのニュースレター(2015.1.30付)
Mulann(ミュラン)はフランス西部のラニオンに本社を置くクレジットカードの生産と検査機器のメーカー。下記のニュースサイトの記事によると、PYRALはRMGから磁気テープ生産・販売権を手に入れたものの、資金問題や生産遅延といったいくつかの問題を抱えていたようです。
MulannによるPYRAL買収を伝えるフランスのニュースサイト(2015.1.15付)
さてこんな状態でオープンリールテープは今後大丈夫なのかが一番気になるところですが、下記のニュースサイトは、MulannのCEOであるジャン=リュック・ルヌー氏の今後の開発戦略についてのインタビュー記事。正直フランス語がわからないので詳しい内容は不明ですが、「潜在的な成長を確信している・・・」みたいなことが書いてあるので、前向きにとらえて良いように思います。写真の左がルヌーCEO、右がPYRALアブランシュ工場のジル・ルパージュ工場長、後ろに見えているのは磁気テープ製造ラインでしょうかね。
ジャン=リュック・ルヌーCEOのインタビューを伝えるフランスのニュースサイト(2015.1.21付)
さらに、アメリカのPYRALテープ輸入代理店であるRMGI Americaのニュースレターは、今年3月にPYRALのセールスディレクターの話として「アナログ磁気テープの生産継続を保証し、新経営陣とMulannの元で適切な在庫管理に努めている」との発言を伝えています。まずはひと安心といったところでしょうか。
PYRALテープの米国での販売継続を伝えるRMGI Americaのニュースレター(2015.3.11付)
何はともあれ、当彩竜堂も可能な限りオープンリールテープの販売を継続していく所存です。皆様のご期待に沿えるよう邁進してまいりますので、これからも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
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