東京インターナショナルオーディオショウに行ってきました
公開日:
:
最終更新日:2015/09/28
イベント, オープンリールデッキ
東京国際フォーラムで開催されていた『2015東京インターナショナルオーディオショウ』に行ってきました。お目当てはヨシノトレーディング・ブースのオープンリールデッキ
写真は『STUDER C37』をEARのエンジニア、ティム・デ・パラヴィチーニ氏がカスタマイズしたものだそうで、スペックは1インチ幅テープ使用でヘッドは2トラ2チャンネルというモンスターマシン! おまけにデモテープのテープスピードは76cm/s! 仲野真世ピアノトリオの演奏がなんと生々しいことか。これまで聞いたことのない超絶アナログサウンドを堪能させていただきました。
オープンリールテープの幅は現在PYRALとATRで4種類の幅の物(1/4、1/2、1inch、2inch)がカタログ上ありますが、1/4と1/2は一般からハイアマチュア、レコーディング向けの需要が細々とある状態、で当店でお取引させていただいている代理店の話によると今でもたまーに国内で2インチの需要があるそうで、レコーディングスタジオからオーダーが入るとのこと。STUDERの24トラックとかで使われているのでしょうか。
一方1インチ幅のテープが使われているとの話はどこでも聞いたことがなかったので、もう使われないサイズなのかと思っていたのですが、まさかこんなすごい使い方があるなんて想像もしていませんでした。ちなみにこのデッキでどんな銘柄のテープが使われているかというと、AMPEX(QUANTEGY) 499、3M 996、BASF(RMG)SM900 だそうです。
名実ともに史上最高峰のアナログサウンドで磁気テープ録音の奥深さを知るとともに、『スーパーアナログ』はまだまだ可能性を秘めていると確信できた貴重な体験でした。素晴らしいイベントを企画していただいたヨシノトレーディングさんに感謝です。
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