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BALLFINGERの現在

オープンリールデッキの製造メーカーとして現在世界で唯一の存在である、ドイツのBALLFINGER(バルフィンガー)。オーディオ専業メーカーというわけでは無くて、時計なんかのデザインもしているんですが、現在のHPを見る限り、オープンリールの情報だけになっているようです。新型コロナの混乱などもありなかなか情報を見る機会も無かったのですが、新たな動きもあったようです

BALLFINGER社のHP

このブログで以前にも書いていますが、2017年1月に「新設計のオープンリールデッキを開発中」と発表後、2018年に初号機「M063」シリーズを発売。2019年のオーディオ専門誌の記事では「発売から1年で20台以上売れて、バックオーダーも抱えている」との情報もありました

「M063」の公式動画

そして、2019年5月には、ターンテーブルでお馴染みのオランダの老舗オーディオメーカーTHORENS(トーレンス)が、BALLFINGERと共同開発した再生専用機の「TM 1600」を発表。しばらくしてBALLFINGERからも再生専用機「M002P」が発表されています

THORENSのHPにある「TM 1600」商品ページ

BALLFINGERの再生専用機「M002P」商品ページ

こちらには去年2021年に実際に使用した方のReviewがありますね。お値段は11600ユーロ、最近のレートだとだいたい160万円ですね

「TM 1600」購入者Review記事

BALLFINGER MP-002P Reel to Reel Tape Player, The Analogue Source!

そして、商品ページでは紹介していないのですが、MEDIAページを見てみると、もう1台デッキが登場しています。型番は「M051」で、マスターレコーダーだとしています。10号リールが左右に飛び出していないところを見ると、実物はそうとう巨大なメインパネルのようですね。ちょっとTELEFUNKENのM-15風

「M051」の公式動画

このマスターレコーダーの役割ですが、実はここからが最新情報で、BALLFINGERは今年2022年3月に独自の音楽レーベル「BALLFINGER MUSIC」を立ち上げているのです。HPのBALLFINGER MUSICのメニュー欄を見てみると、現在2タイトルが掲載されています

BALLFINGERのHPにあるミュージックテープのカタログ

BALLFINGERの新レーベル立ち上げを報じるページ

ミュージックテープソフトの販売は、欧米では少しずつ盛り上がっていて、製作メーカーがいくつか活動しています。新録音あり、過去の名作もわずかですがリリースされていて、2トラ38ユーザーにはたまらないですね。日本では兵庫県西宮市のSTUDIO 1812が孤軍奮闘していて、当店でも4作品を販売させていただいています

彩竜堂本店のミュージックテープ販売ページ

現在オーディオマニアの世界で「アナログ」というとレコードのことになってしまっている感があって、ソフトもハードもどんどん新製品が発売されています。テープファンとしては羨ましいし、ある意味悔しい面もありますが、BALLFINGERのようにメーカーとして唯一“21世紀のテープレコーダーの新開発の道”を歩む姿は、頼もしい限りですね

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